クリニックの診療内容

小児歯科

 

<乳歯はとても大切です>

 人の歯は一生に一度だけ生え替わります。乳歯から永久歯へ‥。乳歯はどうせ生え替わるからといって存在をおろそかにしてはいけません。永久歯に生え替わるまでの重要な役割があります。あごの発達、顔の絵郭の形成、身体の発育、永久歯の歯ならぴの影響など様々です。

◁乳歯のむし歯を放っておくと・・・>

  乳歯のむし歯は永久歯の歯並びを悪くします。また、かみ合わせが悪くなる(不正咬合)原因にもなります。このように、乳歯と永久歯は密接な関わりがあります。乳歯のむし歯を放っておくと、永久歯に悪い影響が出てこの先ずっと歯のことで苦しむことになりかねませんので早めの治療を心がけてください。
 そこで、ご提案の一つがフッ素塗布処理です。

<小児診療とフッ素のはたらき>

  むし歯とフッ素はどのような関わりがあるのでしょうか。人の歯の表面は、エナメル質でおおわれています。エナメル質は人体の中でもっともかたいところですが、むし歯になると溶けてしまいます。フッ素はこのエナメル質(ハイドロキシアパタイト)に取り込まれるとフルオロアパタイトというむし歯に強い(溶けにくい)物質に変えることができます。また成熟していない形成期の歯に対しては、より結晶性の高いハイドロキシアパタイトを生成してむし歯に強い歯をつくります。この効果が小児歯科に向いているといわれる予防診療のひとつなのです。
 また自然治癒が可能な初期のむし歯の場合にも、フッ素を塗ることで治癒を助けることが出来ます。

<フッ素の安全性

フッ素は特別な物質ではなく自然界のあらゆるもの(空気、雨、土壌、水道水、動植物組織など)に含まれています。ですから私たちが毎日食べているものの中にもフッ素は含まれており、必ずいくらかのフッ素を摂取していることになります。前述の通り私たちはフッ素を無意識のうちに体内に取り込んでいます。フッ素は特別な薬品ではありませんので、大量に使用しなければ体に悪影響を及ぽしません。